サジーは妊娠中、授乳中飲んでも大丈夫?5つの真実から科学的に徹底解説

本記事では、古くから伝わる伝統医学の記録と、現代のデータに基づく研究結果の両面から、サジーの安全性に関する客観的な事実を徹底的に解説します。

この記事を読むことで、妊娠中・授乳中のサジーに関する不安が解消され、ご自身の健康管理にどう役立てるべきか、120%納得できる答えが見つかることをお約束します。

【はじめに】サジー(沙棘)とは、主にユーラシア大陸の中央部から北部に自生するグミ科の植物、およびその果実のことを指します。
英語では「シーベリー(Seaberry)」や「シーバックソーン(Sea-buckthorn)」と呼ばれます。

「赤ちゃんのために、少しでも良い栄養を届けたい。でも、新しいものを口にするのは少し不安……」 

妊娠中や授乳中という一生の中でも特別な時期にある女性にとって、毎日の「食」に対する慎重さは、深い愛情の裏返しでもあります。

特に最近、SNSや口コミで目にする機会が増えた「サジー」については、その驚異的な栄養価に期待を寄せる一方で、安全性について確かな情報を求めている方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、喫食データや成分分析を用いた研究報告において、妊娠期および授乳期のサジーの摂取についても、適切な使用であれば安全であることが確認されています。


ポイント1:8世紀から続く「伝統医学」が証明する信頼の食経験

サジーは、一時的な流行で現れたスーパーフードではありません。

その歴史は、ユーラシア大陸に根ざした数千年にわたる「食経験」に裏打ちされています。

特に、8世紀に編纂されたチベット医学の古典『四部医典(rGyud Bzi)』には、すでにその薬理学的価値が記されています。※1

インドのラダック地方といった過酷な高地に住む人々は、サジーを「ワンダープラント(驚異の植物)」や「ラダック・ゴールド」と呼び、厳しい環境を生き抜く糧としてきました。※2

特筆すべきは、現地の伝統医「アムチ」たちの活動です。彼らはサジーを単なる果実としてではなく、特に栄養を必要とする女性への「処方」として長年活用してきました。※2
(サジーの)果実は、栄養不足の子供や妊婦のためのトニック(強壮剤)として使用されています。

現代の研究も、サジーの薬理学的特性を支持しています。(Source: Seabuckthorn in Ladakh)※2 

現地で「Sastalulu(サスタルル)」と呼ばれるこの果実が、何世紀にもわたって「妊婦のためのトニック」としてアムチに処方され続けてきた事実は※2、現代を生きる私たちにとって、何よりの安心材料となります。

ポイント2:サジージュースの鉄分量はプルーンジュースの約20.7倍

妊娠期から授乳期にかけて、女性の体はこれまで以上に多くの栄養を必要とします。

特にお腹の赤ちゃんに酸素を運ぶヘモグロビンの材料となり、産後の体力を回復させるために必要な「鉄分」は、最も不足しやすい栄養素の一つといわれています。

『妊娠期および授乳期におけるサジー果実含有食品摂取の安全性についての検討』という論文のデータによれば、サジージュースに含まれる鉄分量は「4.13mg/100g」であることが報告されています。

これは、鉄分が豊富とされるプルーンジュースの約20.7倍の含有量に相当します。※3

また、成分分析を用いた研究結果において、サジージュースにはビタミンやアミノ酸など「200種類以上」の栄養素が含まれていることが確認されています。

学術的なデータによると、サジーには「ビタミンC」や「リンゴ酸」といった成分も豊富に含まれていることが報告されています。

サジーに含まれるビタミンCが鉄分を還元し、リンゴ酸がその鉄分を溶けやすい状態のままキープすることで、スムーズな吸収をサポートしてくれることが期待できます。

実際に、鉄分とその吸収をサポートする成分をあわせ持つサジージュースを用いた臨床試験において、実際に摂取した女性の血中フェリチン(貯蔵鉄)やヘモグロビン値が有意に増加したという研究結果も報告されています。※4

ポイント3:科学が裏付ける「催奇形性試験」と「毒性試験」の結果

伝統的な知恵を裏付けるために、現代科学による厳格な安全性試験も行われています。

特に妊娠中に気になる「お腹の赤ちゃんへの影響(催奇形性)」や「体への毒性」についても、試験データが公開されています。※5

催奇形性試験: 妊娠したラットに対し、サジーの果実オイルを体重1kgあたり4.68gという極めて高い用量を投与した試験において、胎児に異常は見られなかったことが報告されています。 ※5

90日間反復投与毒性試験: 妊娠したラットを用いた試験では、サジー果実抽出物のNOAEL(無毒性量:毒性が認められない最大量)が「100mg/kg」**であると特定されています。※5

変異原性スクリーニング試験:発がんのリスクと生殖細胞に対する遺伝的障害を防ぐ試験をサジージュースを使って実施し、突然変異を引き起こす性質である変異原性は認められなかったと報告されています。※8

このような「体への毒性」について、サジーを用いた試験のデータが公開されています。各メーカーが推奨するサジージュースの摂取目安量は、この安全基準値に対して非常に大きな「安全マージン(余裕)」を持っていると考えられます。

したがって、食品として適切に楽しむ分には、安全に摂取できることが示唆されています。

ポイント4:気になる「ビタミンA」の過剰摂取リスクを徹底解説

内閣府の食品安全委員会では、妊婦さんが過剰摂取に注意すべき成分として「ビタミンA」が挙げられています。

しかし、サジージュースに含まれるビタミンAについては、心配の必要がありません。
その理由は、サジージュースに含まれるビタミンAが**100%「プロビタミンA(カロテノイド)」**だからです。 ※6

プロビタミンAは、体内で不足している分だけがビタミンAに変換される自己調節機能を備えているため、レチノールとは異なり過剰摂取や蓄積による健康被害のリスクが極めて低いのが特徴です。

数値での比較: 厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年版)」において、妊婦の耐容上限量は「2,700μgRAE/日」です。(※18歳以上の成人男女)

これに対し、サジー飲料100g中に含まれるビタミンAはわずか「34~94μgRAE」。
上限値の30分の1であり、毎日の飲用で上限を超えることはまずありません。※6

このように、植物由来の力を活かしたサジーは、栄養を補いながらも安全性を損なわない、理にかなった選択肢なのです。 

ポイント5:1,900万本の喫食実績が示す安全性

理論や試験データに加えて、最後の一押しとなるのが「15年にわたる飲用実績」です。 ※7
例えば、国内で高いシェアを持つサジージュースブランドの場合、累計販売数は1,900万本(15年間の実績)を突破したとされています。※7

さらに、実際の飲用者へのアンケート調査では以下の実態が明らかになっています。※7

・妊娠中の利用者:222名
・授乳中の利用者:200名
・継続期間: 未回答を除き、半数以上が半年から3年以上の長期継続者。

これほど多くの方が、人生で最もデリケートな時期にサジーを愛用していますが、現在までに重篤な健康被害の報告は行政機関へなされていません。※7

この膨大な「喫食実績」こそが、サジーが多くのママたちに選ばれ、そして健やかに受け入れられてきた何よりの証拠です。

結論:サジーは「賢いママ」のパートナーになり得る

伝統医学が「妊婦のトニック」と呼び、現代科学がその「安全性と栄養密度」を証明したサジー。

各メーカーが推奨する摂取量を守ることで、妊娠・授乳期の栄養サポートとして非常に有効な手段となります。

もちろん、体調は一人ひとり異なるものです。

鉄分や栄養をしっかり補い、心身ともに余裕を持って過ごすことは、ママにとっても赤ちゃんにとっても大切なこと。

サジーという自然の恵みが、あなたの育児という長い旅路を明るく照らす光となることを願っています。

根拠情報

※1:『四部医典タンカ全集について(王鐳)』『SEABUCKTHORN IN LADAKH』『掲載論文_妊娠期、授乳期の飲用について(妊娠期および授乳期におけるサジー果実含有食品摂取の安全性についての検討)』 

※2:『SEABUCKTHORN IN LADAKH』におけるラダック地方のアムチの処方や「Sastalulu」の呼称の記載より。 

※3:『掲載論文_妊娠期、授乳期の飲用について(妊娠期および授乳期におけるサジー果実含有食品摂取の安全性についての検討)』 から引用

※4:論文 “Effects of seabuckthorn juice consumption on erythropoietin production, fatigue, and quality of life in women” Functional Foods in Health and Disease 2025; 15(10): 769-782

※5:『掲載論文_妊娠期、授乳期の飲用について(妊娠期および授乳期におけるサジー果実含有食品摂取の安全性についての検討)』動物試験(反復毒性試験、催奇形性試験)の結果に基づく。 

※6:『掲載論文_妊娠期、授乳期の飲用について(妊娠期および授乳期におけるサジー果実含有食品摂取の安全性についての検討)』ビタミンAの含有量とプロビタミンAの性質、耐容上限量に関する記載に基づく。

※7:『掲載論文_妊娠期、授乳期の飲用について(妊娠期および授乳期におけるサジー果実含有食品摂取の安全性についての検討)』1900万本の販売実績、妊娠中222名・授乳中200名の飲用実績、健康被害の報告なしの記載に基づく。

※8:6つの試験で認められたサジージュースの安全性 . In: 日本サジー協会 [Internet]. [cited 2 Apr 2024]. Available: https://japan-seabuckthorn-association.org/sa-ji-safety/safety/

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